避難して、
子どもを守ることに必死だった日々。
気づけば、私は「母」としては動いていても、
「私自身」としては止まったままでした。
怖がらないこと。
揉めないこと。
波風を立てないこと。
それが長い間、私の生き方になっていました。
1. いつのまにか“選ばない人”になっていた
何を食べるか。
どこへ行くか。
誰と会うか。
小さなことさえ、
相手の機嫌や反応を先に考えて決めていました。
自分がどうしたいかよりも、
「これなら問題にならないか」で選ぶ。
それが当たり前になっていました。
別居しても、その癖はすぐには抜けませんでした。
誰も怒らないのに、
どこかで怯えている自分がいました。
2. はじめて、自分の意見を通した日
ある日、小さなことで「私はこうしたい」と言いました。
大きな決断ではありません。
本当にささやかなことです。
でも、その瞬間、
胸が少し震えました。
反対されるかもしれない。
否定されるかもしれない。
そんな準備を無意識にしていました。
けれど、何も起きませんでした。
ただ、静かに、選べた。
その体験は、思った以上に大きなものでした。
3. 働き方も、人間関係も、少しずつ
子どもの変化と、私が選んだ働き方で書いた働き方の選択も、
私にとっては「取り戻す」過程のひとつでした。
自分で時間を決める。
自分で仕事を選ぶ。
自分で責任を持つ。
怖さもありました。
でも、「選んでいる」という感覚は、
少しずつ自信に変わっていきました。
人間関係も同じでした。
無理をしない。
合わないと感じたら距離を取る。
それはわがままではなく、
自分を守る行為だと、ようやく理解しました。
4. 選ぶことは、戦うことではない
以前の私は、「選ぶ」ことを
誰かに逆らうことだと思っていました。
でも今は違います。
選ぶことは、
自分の人生に責任を持つこと。
誰かを傷つけることではなく、
自分を諦めないことでした。
5. まだ途中
私は今も、完璧ではありません。
迷う日もあります。
不安になる日もあります。
それでも、
「私はどうしたい?」と自分に問いかけられるようになりました。
それだけで、十分前に進んでいると思っています。
自分で選ぶことを、
もう一度取り戻すまで。
それは特別な瞬間ではなく、
小さな選択の積み重ねでした。
避難直後の恐怖については、こちらに書いています。
→【逃げたのに、安心できなかった数日間のこと】
子どもの変化と働き方については、こちらにまとめています。
→【子どもの変化と、私が選んだ働き方】
