モラハラDVの中にいた頃、私はずっと考えていました。
「これくらいで逃げていいのだろうか」
「子どもを連れて家を出るなんて、やりすぎではないか」
怖さも、不安も、迷いも消えないまま、
それでも私は、子どもを連れてその場を離れる選択をしました。
その後、約5年、住所を隠しながら生活することになります。
これは、特別な人の話ではありません。
うまくできた話でも、きれいな成功談でもなく、
ただ「生きるために選んだ現実」の記録です。
始めは、モラハラDVだという自覚はありませんでした。
ただ、いつも気を張っていて、
自分の考えや気持ちを口にするのが怖くなっていました。
そのうち、経済的にも精神的にも追い詰められ、決断をすることになります。
一番大きかったのは、
「子どもから父親を奪ってしまうのではないか」という不安でした。
決断してからも、
周囲からどう見られるか、
生活していけるのか、
何より「私の判断は正しいのか」が分かりませんでした。
何か劇的な出来事があったわけではありません。
ただ、このままの状態が続いた先に、
明るい未来を想像できなくなっていました。
住所を隠すという選択にも、迷いはありました。
大げさなのではないか、と自分でも思いました。
それでも、当時の私にとっては
「安心して眠れること」が何より必要でした。
今でも、あの選択が「正解だった」と言い切れるわけではありません。
ただ、「あのとき離れなければ、今の自分はいなかった」とは思います。
今、判断できなくても大丈夫です。
迷っていること自体が、
自分と子どもを大切にしようとしている証だと思います。

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