離婚調停について調べていたとき、
制度や手続きの流れは理解できました。
申立て、期日、話し合いの進み方。
必要書類や手順は、調べれば出てきます。
でも実際に経験してみて初めて分かったのは、
調停は「法廷の中」だけで完結するものではないということでした。
そこへ向かうまでの現実もまた、
大きな負担のひとつでした。
相手方住所地での実施という現実
私の離婚調停は、元夫の住まいのある裁判所で行われました。
遠方だったため、
期日のたびに仕事を休む必要がありました。
「行けばいい」という単純な話ではなく、
日程調整や職場への説明、その前後の業務の整理、
そして子どもへの説明や、留守中お世話になる関係者への連携まで含めて、
毎回小さくないエネルギーが必要でした。
前日移動と積み重なる費用
午前中に期日が入ることもあり、
当日の移動では間に合わない場合もありました。
そのため、前日から近くまで移動し、
宿泊することもありました。
交通費と宿泊費。
一度だけであれば強く意識しない金額でも、
回数を重ねると、確実に負担として積み重なっていきます。
毎月のように行われる離婚調停。
想定はしていたものの、
実際に生活を続けながら向き合う出費は、思っていた以上に重く感じられるものでした。
安全確保のための判断
大きかったのは、心理的な負担でした。
元夫に見つかるかもしれない。
偶然、どこかで顔を合わせてしまうかもしれない。
その不安から、
私は元夫の住んでいる市内には入ることができず、
少し離れた街の宿泊先を選んでいました。
移動距離も時間も余計にかかります。
けれど、それは自分と子どもの安全を守るために
必要だと感じた判断でした。
制度は中立でも、
恐怖心までは引き受けてくれません。
子どもの預け先というもうひとつの課題
期日のたびに、
子どもを見てもらう環境を整える必要もありました。
留守の間、安心して過ごせるようにすること。
それは当たり前のことですが、
毎回調整が必要でした。
大人の手続きの裏で、
子どもの生活も動いている。
その事実を、何度も実感しました。
調停は「その日」だけの出来事ではなかった
調停は、話し合いの場です。
けれど実際には、
そこへ行くまでの移動、準備、費用、恐怖、
子どもの生活の調整や精神的なケアも含めて、
ひとつの出来事でした。
法廷の中では淡々と進んでいても、
その外側では、それぞれの事情を抱えながら
人が動いています。
制度には書かれていなかった負担が、
確かにそこにはありました。
これから調停に向かう人がいるなら、
その現実も含めて、
どうか自分の負担を軽く見積もらないでほしいと思います。
それは、弱さではなく、
状況として自然な重みなのだと思うからです。
なお、別居や避難の段階で整えていた準備が、
後の調停の場面で支えになることもありました。
当時、子どもを連れて別居するときに実際に行った準備や手続きについては、
別の記事にまとめています。
▶ 子どもを連れてモラハラDVから別居するとき、私が実際にした準備や手続き
調停・裁判(4章)まとめページはこちら
▶︎離婚調停・面会交流・裁判 第4章まとめ|体験と学びのまとめ

